【投稿日】2020/8/20 【最終更新日】2024/7/23
晴れて結婚が決まったら、次は両家の顔合わせです。両家顔合わせはお互いの家族が初めて顔を合わせる場となります。
今後末永いお付き合いになるからこそ、良い関係を築けるようにしっかりと段取りしたいものです。
しかし、「顔合わせではどんなことをするの?」「結納とはどう違うのか」「どのように段取りすれば良いのか」と疑問を持つ方も多いと思います。そこでこの記事では、両家顔合わせの準備や当日の流れ、成功させるポイントをご紹介します。
両家顔合わせとは、婚約をしたふたりがお互いの家族を招いて、一緒に食事をしながら親睦を深める場のことです。
よく混同されがちな「結納」は、婚約を正式に結ぶために行われる、日本の伝統的な儀式のことです。
両家の間で形式にしたがって結納金や結納品の受け渡しを行うことで、婚約が調います。
最近では結納を行わず、顔合わせのみを行うケースも増えてきており、顔合わせの場で婚約指輪や婚約記念品などを持参し、親の前で披露したり、結納金を用意したりすることもあります。
結納に比べると、顔合わせは決められたルールやしきたりもなく、気楽に臨める印象です。しかし結婚は当人同士だけのことではなく、お互いの家族にとっても大きな節目となります。レストランや料亭の個室などのフォーマルな場で、男性はスーツ、女性はワンピースなどセミフォーマルな服装を着用するのが一般的です。
顔合わせ当日までには、準備しなければいけないことがあります。安心して当日を迎えるために、一つずつ確認していきましょう。
顔合わせの場所は、お互いの両親が足を運びやすいエリアで決めるのがおすすめです。両家の中間地点、またはふたりが普段生活しているエリアや、これからふたりが暮らすエリアへ招待し、お互いの両親に紹介するのも良いですね。
結婚式の会場が決まっている場合、会場内や近くのレストランで顔合わせを行うのもおすすめです。顔合わせの後、両親にも結婚式の会場を下見してもらうことができます。
特にホテルはレストランや料亭も充実しており、ゆったりとくつろぎ感のある落ち着いた空間は、顔合わせや結納にも適しています。また、ホテルは駅直結など比較的立地・アクセスが良い場合が多く、移動の負担を軽減することもできます。
両親が遠出をするのが難しい場合、どちらかの実家の近くでも構わないでしょう。場所を決める際は、お互いの家族を思いやりながら話し合うことが大切です。
顔合わせの日程の目安は、結婚式の半年~3カ月くらい前です。結婚式の準備も重なる時期のため、顔合わせの準備は余裕を持って進めましょう。
お互いの両親に早めにスケジュールを聞いておくと、調整しやすくおすすめです。
縁起にこだわるなら、六輝(六曜)の中でも最も良いのはやはり大安ですが、家族のスケジュール調整を優先し、六輝を気にしない方も増えています。
また午前中なら先勝、午後なら先負など吉とされる時間帯が異なりますので、あわせて確認しましょう。
顔合わせの場所が決まったら、次は希望エリア内にあるレストランや料亭を探してお店を決めます。
まずは、お互いの両親の好みや苦手なものをリサーチして、お料理の系統を絞り込みましょう。
例えばお互いの両親が「日本酒好き」であれば、日本酒の種類を豊富に揃えている料亭を探してみるのも良いでしょう。当日はまだ親睦が深まりきっていない中、お料理やお酒は会話を盛り上げるきっかけにもなります。
レストランの場合、あまりにも格式高いフレンチのコース料理では、テーブルマナーを気にしてしまい食事を楽しめなくなることもあります。初対面の両親同士が顔を合わせる場では、落ち着いた雰囲気で会話を楽しめるレストランや、ゆったりと過ごせる料亭の個室がおすすめです。
また、お料理の内容は事前に決めておくことで、当日は安心して会話に集中できます。お店によっては結納や顔合わせ用のプランを用意していることもあるので、確認してみると良いでしょう。
料亭の場合、掘りごたつ式の方が足も楽でリラックスして過ごすことができます。
あらかじめ席のタイプも確認しておくことをおすすめします。
最近ではオンラインで予約を済ませることも多いため、当日までに一度はお店のスタッフと打ち合わせをし、顔合わせで利用する旨を伝えましょう。
特に、顔合わせや結納での利用に慣れているお店では、安定した丁寧なサービスで対応してもらうことができます。
司会進行の流れや配席、お料理の内容など気になる点は確認し、事前に不安要素は解消しておきましょう。
また、「あまり堅苦しくない雰囲気にしたい」など、ふたりの希望するかたちがあれば、スタッフへ相談してみるのも良いでしょう。
早い段階から予約を入れた場合、当日までに予約時間や内容を変更することもあります。
当日になってから、「予約の日時を誤っていた」ということがないよう、数日前には最終確認をしておくと安心です。
また、両親とも、当日の待ち合わせ時間や場所を最終確認しておくことをおすすめします。
顔合わせ当日の主な流れを紹介します。
当日は、ご両親を待たせてしまわないように、待ち合わせ場所にはふたりが先に着くようにしましょう。先にそれぞれ自分の両親と合流し、両家の待ち合わせの場所に向かうのも良いでしょう。
また、お店に入る際は、新郎側が新婦側の家族をさりげなくエスコートできると良い印象となります。
着席後、結婚するふたりからの正式な挨拶は、まずは新郎からするのが一般的ですが、新郎の父が挨拶を行う場合もあります。事前にどちらが挨拶をするのか話し合っておきましょう。
1. お店の前またはフロントで両家の待ち合わせ
2. 両家揃ったら、スタッフへ席の案内をお願いする
3. 着席前に、手土産を渡す
4. 着席後、新郎、もしくは新郎の父が始まりのご挨拶をする
5. 自己紹介や両家の家族紹介
6. 婚約記念品があれば、披露または交換する
7. 乾杯の挨拶
8. 食事スタート
9. 歓談
10. 記念撮影
11. 終わりの挨拶・解散
顔合わせでは挨拶が必要なタイミングがたくさんありますが、どんなことを言えば良いのか、どんな挨拶をすれば良いのか悩みますよね。
顔合わせの場合は決まったルールや挨拶文はありませんが、いざというときに言葉に詰まらないよう、基本的な例文を紹介します。
「本日はおいそがしい中、私たちの婚約にあたってお集まりいただきありがとうございます。両家の親睦を深める楽しい時間になればと思います。どうぞ最後までよろしくお願いします」
「それでは僭越ながら、私が乾杯の音頭をとらせていただきます。本日はどうかゆっくり食事を楽しんでください。乾杯!」
「本日はお越しいただき、どうもありがとうございました。未熟な私たちではありますが、これからも温かく見守っていただければ幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いします」
顔合わせには決まったスタイルがないからこそ、「どうしたら両家の親睦が深まる?」 「みんなに楽しんでもらえるかな」と不安を抱える方も多いでしょう。
次に、顔合わせを成功させるポイントをご紹介します。
「口下手だから、場を盛り上げられるか心配…」という方は、顔合わせで話す内容をメモにまとめておくことをおすすめします。
当日の挨拶の言葉や自己紹介で話す内容だけでなく、ふたりのプロフィールや馴れ初め、家族の簡単な紹介などをまとめておき、会話の話題をリストアップしておくと良いでしょう。結婚するふたりの幼い頃の話や家族の思い出、地元や趣味などの話題、両家が共通して楽しめる話題があるとより会話が盛り上がり、和やかな雰囲気になります。
しかしせっかくメモを作っても、疲れて会話を楽しめなかったら本末転倒です。あくまでメモは緊張する自分へのお守りのようなものです。準備する際は無理なく自分が楽しめる範囲で十分です。
顔合わせでは硬くなり過ぎず、リラックスして挑みましょう。
もちろん、相手の両親に良い印象を持ってもらえるように礼儀正しくすることは大切です。しかし、緊張しすぎてしどろもどろになってしまっては逆効果です。
また、緊張は伝染するので、相手の両親まで緊張してしまい、みんなが落ち着かない雰囲気になってしまいます。
リラックスするためには、紹介したメモをもとに、当日の流れをふたりでリハーサルしておくことをおすすめします。待ち合わせからお店に入るまで、席に案内されてからの挨拶、会話が弾むまでのリードまで、大まかな流れを予測しておくことは大切です。
お店や待ち合わせ場所へのアクセスは、事前に両親とも一緒に確認しておくと良いでしょう。駅直結の場合は改札口や出口を教えてあげたり、駅から離れている場合はお店までタクシーをおすすめしたりしておくと、両親も安心して当日を迎えられます。
今回は、両家顔合わせの準備や当日の流れ、成功させるポイントを紹介しました。
結婚して家族になるのは、ふたりだけではありません。
ふたりの両親も同じように、ひとつの家族になります。初対面の場を成功させるために、万全に準備をして当日を楽しく迎えましょう。
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